第3章 今後の景観行政における政策課題と施策の方向性
都は、景観マスタープランの理念を継承しつつ、長期的な都市づくりの目標や社会経済情勢の変化を踏まえ、今までの取組を総括し、都が主体的に取り組むべき課題を明確にする必要があります。
このような点から、今後の景観づくりを進めていく上で、重点化すべき事項を4つの政策課題として示します。
1 今後の主要な政策課題
- 市街地の更新に合わせ、都市機能の強化や国際競争力の向上とともに、美しい景観を備えた都市空間を形成する。
- 江戸時代以来蓄積されてきた歴史的・文化的資源を保存し、観光の視点も踏まえた活用を図り、うるおいとにぎわいのある都市を実現する。
- 丘陵や崖線の緑地、河川や臨海部の水辺など、東京を特徴づけている自然環境を尊重・活用し、地域の個性や多様な魅力を発揮する。
- 公共施設の整備に合わせ、都民や事業者、区市町村などによる地域のまちづくり活動を促進し、地域特性に配慮した街並みを形成する。
これらの政策課題に沿って施策を再構築し、どのように景観形成を図っていくか、都は具体的な道筋を示す必要があります。
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